全面的に観光客を受け入れ始めたベトナムだが、ホーチミン市の日本や韓国のレストランが軒を連ねる通りの多くはまだ閑散としている。
1区や7区のそれぞれのコミュニティエリアでは多くの店やレストランが閉店し静かなままなところもある。
1区のレタントン通りの路地にある日本人街は2000年代初頭に数軒の日本食レストランがオープンして形成され、すぐに日本食や日本製品を提供する数百軒のレストランやバー、マッサージ店などで賑わいをみせた。
しかし、2021年に新型コロナ感染防止対策で休業して以来、多くの店が閉店したり売りに出されたりしている。
「Fujiro」のマネージャーは、パンデミック前は週末に毎日250〜300人のお客さんが来ていましたが今は100人ほど、平日は1日80人程度しか入らず、再開したもののパンデミック前に比べて客足は3分の1に落ち込みました。
この周辺のレストランやお店は日本や韓国、台湾からベトナムに訪れたり、住んでいたりするお客さんがほとんどだが、お客さんの数が減っているため多くのお店が閉まったままになっています。
外国人観光客に開放されたとはいえ、訪れる人はわずかですと話す。
「鳥笑」の店長によると、5年前はいつも混んでいて週末は予約しなければならないほどだったという。現在の客数はパンデミック前の4割に過ぎない。
韓国人が多く住む7区タンフォン地区でも、新型コロナの流行以来、多くのレストランやバーが閉鎖されている。地元住民によると、多くのサービス業者が営業停止になった後、店を貸し出したり売ったりしているそうだ。
ジン・スンデ・レストランのスタッフは、客の8割が韓国人だがベトナムに来る韓国人観光客はまだ限られており現地に住んでいる人しか来ないそうだ。
また、外国人旅行者が集まることで有名な1区のブイビエン通りでホテルを経営するカオ・フィー・イェンさん(Cao Phi Yen)は、パンデミック時にホテルの部屋を月極めで学生や会社員に貸し出し始めた。
現在も部屋を借りる外国人旅行者の数は、パンデミック前の30~40パーセントに過ぎないため、月極め入居者のおかげでホテルは維持できている。
宿泊施設はあらゆる手段を講じてコスト削減を図り、宿泊料金を引き下げて客を呼び込もうとしている。
あるホテルは宿泊料金を1泊100~300万ドン(約5600~1万7000円)から60~80万ドン(約3400~4500円)に下げたが稼働率は70%とまだ低水準である。
パンデミック以降、旅行者は行き先をよく調べてから決める傾向にあるため各ホテルは宿泊料金を下げて誘致する必要があるという。
宿泊客はロシア、アメリカ、台湾からの旅行者が多いそうだ。
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