いけばなって、実際どのように作られているのでしょうか?初めての人でもわかりやすい、草月流の盛花・基本立真型という生け方を教わってみましょう。基本となるのは、真・副・控と呼ばれる3本の枝です。
教えてくれるのは…
草月流・横井紅炎先生
(Photo: Masako Iwasaki)
いけばなで使う道具
いけかた
1. 真をいける
花材の中から主役にふさわしい真の枝を選ぶ。枝は、(器の幅+器の深さ)×1.5の長さにカットし、枝の先端が天を向くように差す。10 -15°ほど少し倒すと良い。中心の枝が引き立つよう、余分な枝を適宜カットする。
(Photo: Masako Iwasaki)
(Photo: Masako Iwasaki)
2. 副をいける
(Photo: Masako Iwasaki)
まず剣山にまっすぐ差し、力を入れて左手前45°の角度に倒す。(Photo: Masako Iwasaki)
(Photo: Masako Iwasaki)
(Photo: Masako Iwasaki)
3. 控をいける
控えの花は、副の3/4の長さにカットする。少し手前に倒しながら、花の「顔」が太陽を向くように生ける。このとき正面から見て、真、副、花で二等辺三角形ができている。
水の中で切ると長持ちする! (Photo: Masako Iwasaki)
2本目は1本目より、3本目は2本目よりも短くカットし、花全体が前の方にくるようにいける。後ろに反らないよう心がけると、たおやかに仕上がる。
横から見ると、前のめり。このあと、枝や葉(従枝と呼ぶ)で奥ゆきを作っていく。
(Photo: Masako Iwasaki)
4. 従枝をいける
数や場所はとくに決まっていないので、控の花よりも短くカットした枝をいけていく。でこぼこを作るようにするとバランスがいい。
最後に、剣山が浸るくらいまで水を入れる。
【先生コメント】
いけばなは、植物を使って「空間を美しく見せる」芸術です。同じ花材でも、生け方を変えるだけで雰囲気ががらりと変わりますよ。男性らしさがあるのが立真型、女性らしさがあるのが傾真型といわれています。
立真型 (Photo: Masako Iwasaki)
傾真型 (Photo: Masako Iwasaki)
SENDA MAYU/ kilala.vn