YOLOを優先する若者たち

投稿: KilalaAug 22, 2022

ⓒ Zing News

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ホアン・ヴィーさん(Hong Vy/27歳)は、クレジットカードの限度額を使い果たし貯金もない。
しかし彼女はこの状態に悲観的ではなく、将来の心配をするよりは今を気楽に生きたほうがいいと感じている。
彼女はファッション トレンドについていけないことを恐れて、毎週、洋服やアクセサリーに何百万も費やしている。支払いはいつもクレジットカードで行い後日引き落とされる。
「お金はいつでも稼ぐことができますが、売り切れた商品を買い戻すことはできません」と話す。

彼女にとって住宅やアパートの価格、高給バイクは収入に比べて高すぎ、手の届かないところにある。
そのお金を貯めるためにこの先何十年も財布のひもを締めることは難しく、若いうちに人生を楽しむ選択をしている。
「現時点では自分自身に投資するのが合理的だと思います。家族からの多大な助けと支援がなければ、私のような若い労働者は彼らが望むように家を買うことはほとんどできません」という。.

クレジットカード限度額まで買い物をするホアン・ヴィーさん ⓒ Zing News

クレジットカード限度額まで買い物をするホアン・ヴィーさん ⓒ Zing News

彼女と同様にズイ・ロンさん(Duy Long/22歳)も、貯蓄計画を立てることを望んでいない。
「私にとって家を買うことは非常に遠い夢です。10~20年後でもありそうもないことです」と彼はいう。
就職してから2年間、彼は1円も貯金せずにデジタルガジェットにお金をつぎ込んでいる。
「仕事や勉強のためにある月に1,600万ドン(約9万1000円)のキーボードを購入しました。翌月、1,800 万ドン(約10万2000円)のiPadを購入し、自宅のコンピューター システムをアップグレードするためにさらに数千万を費やしました。
私のクレジット カードには6,600万ドン(約37万4000円)の限度額があります。また、カードを忘れた場合に備えて電子ウォレットに900万ドン(約5万1000円)の限度額のクレジットアカウントを開設しました。
月末には、収入のほとんどを前月のクレジットカードの返済に費やし、時には少し借りなければならないことさえあります」と彼は話す。

しかし、現在の消費方法について変えるつもりはなく、彼は家族の助けを借りずに興味やニーズを満たすことができ満足している。
「このようなお金の使い方に問題はなく一人一人の人生は一度しかないので、倹約しすぎると非常に疲れてしまうと思います」と述べた。

リン・ガーさん(Linh Nga/26歳)も上記の意見に賛成している。
彼女は毎月給料の半分を旅行に費やし探検と経験を積み重ねているがこの選択に後悔はない。
「時々、生活費が足りないので親に頼んだりクレジットカードで払ったりすることがあります。家族ができたり、年を取ったりすると旅行も自由にできません。青春を無駄にしたくない」と彼女は断言する。

パンデミック後は急速に消費が拡大した ⓒ Zing News

パンデミック後は急速に消費が拡大した ⓒ Zing News
世界の若者は消費を増やし、蓄積を減らす

韓国では、MZ世代(ミレニアルとZ世代)の多くが将来への計画を立てずに今を楽しんでいる。
彼らは快適に買い物をしたり、娯楽を楽しんだり、旅行したり、個人的な興味を追求したりしており、お金を使うことがストレスを解消する最良の方法の1つだと評価している。
ゴージャスな写真がSNSで拡散されれば、それを真似し贅沢品、贅沢な旅行、5つ星レストランでの食事にお金を費やしている。

中国の支出レポートによると、Z世代は国内のすべての贅沢品の約15%を消費している。世界平均は10%である。特に香港の新聞チャイナ・モーニング・ポストによると、彼らの支出は総世帯収入の13%を占めており、これは米国と英国の3倍以上である。

一方、クレジット・カルマ(Credit Karma)のレポートによると、米国では若者の40%近くが必需品よりも体験に多くのお金を費やしている。その理由としてSNSで共有したいと考える人の多さにもある。

このような若者の大半はInstagramやTikTokなどのプラットフォームにより、FOMO(Fear Of Missing Out/取り残されることへの恐怖)に陥っているとも考えられる。

何のために貯蓄?

ホーチミン市経済大学の講師であり、マネージメントアンドファイナンスIFA協会財務および管理担当副局長のドアン・ドゥック・ミン氏(Doan Duc Minh)によると若者の間で人気のあるライフスタイルは2つあり、YOLO(You Only Live Once/人生一度きり)とFIRE(Financial Independence Retire Early/経済的に自立して早期リタイア)だという。

YOLOを完全に否定するわけではないが、人生の各段階で家を買う、車を買うなどの大きな出費が必要となるときがあります。
他にも、勉強、結婚、出産、介護、定年退職などその目的はたくさんあり、早期に貯蓄することは彼らの何かしらを助けることになるでしょう。定期的に貯金することで少額のお金を「大きく貯める」ことができますとアドバイスする。

〈ZingNews〉
※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。

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