多くの有名人がチャリティ金の分配における透明性の欠如、SNS上での衝撃的で不注意な発言、検証されていない情報を用いた広告への参加などのスキャンダルに巻き込まれていることから、この行動規範は有名人やアーティストからも多くの支持を得ている。
テレビドラマで人気の高い女優ラン・フーン(Lan Huong)さんは、「このような行動規範は多くの真のアーティストに必要なもので、もっと早く作られるべきだったと思う、そうすれば現在のような多くのスキャンダルは起こることはなかったでしょう」 という。
さらに「この行動規範によって、アーティストたちが自分たちの役割や責任を理解し、そのために文化的な振る舞いをして、多くの良いものを世に送り出してくれることを願っています」と話す。
国会の文化教育委員会の常任委員であるブイ・ホアイ・ソン(Bui Hoai Son)准教授は、最近、特にSNS上で、アーティストによる逸脱した不適切な行動が多発していることから、文化スポーツ観光省がアーティストの行動規範を発行する必要性を訴える。
「有名人やアーティストは人間の人格形成に非常に重要な役割を果たしています。単に芸能活動を娯楽ととらえるのではなく、人々の人生における価値観に影響を与えるものと認識し各自がその立場に責任を持たなければならない」と述べている。
規範の具体的な内容は、有名人やアーティストはチャリティ活動に対して責任感と透明性を持ち、コミュニティに貢献し、健康的なライフスタイルを維持し、人々に良い印象を与えることで自分の名声を保つことが求められる。
人道的な価値観、善行、清廉潔白で適切な行動を地域社会に広めるために信頼性を保持するためにも、真実でない情報を含む広告や法律に違反する迷信的な活動に参加してはならない。
また、報道、メディア、社会活動に参加する際には、国の慣習や伝統に反するような不快な言葉を使わず、責任を持って誠実に発言しなければならないとしている。
ベトナム人には困っている人に助けの手を差し伸べるという伝統があり、ボランティア活動は社会的に非常に人気がある一方、SNS上では多くの不祥事が取り沙汰されている。
本来あるべきチャリティ活動の姿を各々が改めて問いただす時期に来ているといえる。
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