新型コロナの影響もあり、世界的にデジタル音楽産業は2021年に18.5%成長し145億ドル(約1兆7160億円)に達した。10億人以上がオンラインで音楽を購入するようになり、世界のデジタル音楽産業が勢いづいている。
特に、ストリーミングが音楽収益の62%を占めている。
専門家によると、ベトナムがインターネット上の著作権をうまく管理すれば、デジタル音楽産業が促進され、年間数千億ドンとされる莫大な収益がもたらされるという。
ベトナムではデジタル音楽市場はまだ黎明期にあるが、My Tam、Son Tung MTP、Dam Vinh Hung、Le Quyenなどの人気歌手がデジタル音楽で収益を上げ、2021年に非常に良い結果を残している。
しかし、デジタル音楽の著作権侵害が横行し障壁となっている。
デジタル著作権管理するベトナム初の会社
オンライン音楽著作権エコシステムを正式に立ち上げたMusic Copyright Online Joint Stock Company(MCM Online)は、著作権を保護するためのSigma DRMと、ネットワーク上の音楽製品の著作権をマークするためのSigma Watermarkingを含む2つのテクノロジーを使用するサービスを提供している。
Sigma DRMはすべての音楽を暗号化し、作品が使用されるたびに復号化キーを発行し、システムキーが発行されるたびにシステムは作品の1回の使用としてカウントされる。
Sigma Watermarkingは、著作者が音楽作品を配布させる際にマーキング(電子署名)することで、著作者の追跡による出所の確認や作品の配布・利用の追跡を容易にする。
MCM Online音楽著作権エコシステムの立ち上げ時には、ラッパーのRica(Nguyen Viet Hung)、ミュージシャンのPham Long Thiなどの多くのミュージシャンと協力協定を締結した。
著作権局(文化スポーツ観光省)副局長は、ベトナムではデジタル音楽の著作権保護が切実な問題である。
2022年2月17日、世界知的所有権機関(WCT)の著作権条約によりベトナムが国際的な著作権保護の舞台へ正式に参加することになった。
著作権保護、特にデジタル環境における著作権保護について、より完全な法体系を構築するための取り組みを行っており、法制度を国際条約の参加と同期させれば、著作権利用の執行、透明性、公共性がまもなく効果的に実施されるでしょうと述べている。
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