東京を拠点に活動するベトナム人ロックバンド「KURROCK(黒ック)」は、ベトナム語、日本語、英語の3ヶ国語で力強いロックを歌い上げる。
2020年末に正式デビューしたKURROCKはKJO (Khoi)、Heather(Hang)、TroK(Khanh)、Sang、Danna (Dang)、Daisukeのベトナム人5人と日本人1人のメンバーで日本初のベトナム人ロックバンドとして知られている。
先日、1stシングルとミュージックビデオ「Vượt」のティーザーが発表され、現在は1stアルバムを制作中である。
まだまだ未熟でメンバーも若いですが、多くの人たちがサポートをしてくれて、より一層良い楽曲を皆様にお届けできるようにと決意を新たにしています。
ベトナム語、日本語、英語で歌っているので、観客の人たちは歌詞を完全に理解できないこともありますが、それでも私たちの歌に込められたメッセージに共感してくれていますと手ごたえを語る。
結成は2020年初頭のことで、メンバーは東京のさまざまな場所で仕事を持っていたがロックへの想いは共通していた。1日の終わりには全員が自宅である1つのビルに戻り日々音楽制作に全力を注いでいる。
1つのビルに住むことで、音楽に対する考えや気持ちを共有しやすく、ホームスタジオの利点を最大限に活かしこれまでに以上に曲作りに没頭していますとギタリストのKJOはいう。
デビューから1年以上が経過した心情をメンバーは次のように語ってくれた。
私たちは自身での作詞作曲とセルフプロデュースを何よりも大切にしています。歌詞、言語、楽器、そしてミュージックビデオや曲名などのビジュアル面でも、ベトナムと日本のコンセプトを盛り込もうとしていますとKJOは語る。
リードボーカルのTroKは、自分のアイデアを共有するのは難しいと思うことがある。自分の考えを伝えるのが難しいと思うこともあるがバンドメンバーは積極的に協力してくれる。各メンバーの意見を聞き音楽的な視点を理解するために時間をかけています。このプロセスは常に刺激を与えてくれますと話す。
また、12月11日、ベトナムフェスティバル2021のステージで、初めてオリジナル曲を多くの観客の前で演奏したことは意義深いものとなったという。
自作の楽曲を聴いた時のファンの反応を見るのが何よりの喜びです。長い間カバー曲を演奏してきたので、ついに自分たちが作った曲を歌うとなったときの感覚は本当に素晴らしいとボーカルのHeatherは振り返る。
全てを自分たちで
プロモーションをどのようにするのか、メディアにどのようにかかわっていくのか、発信の仕方はどうするのかなどすべてをメンバーで決めています。
最高のクオリティーの音楽を生み出すために努力を惜しまずやっていきたいとKJOは満面の笑みで語った。
キーボードのDannaは、今まで期待に沿えない楽曲の仕上がりに何度も悔しい思いをしてきたので、曲のクオリティーにこだわっていきたい。新人バンドだからプロデューサーやミキサーがいなくて簡単にいかないこともあるが、自分たちのスタジオがあることはとても助かっているという。
来年発売予定のデビューアルバムでは、フレッシュで、エッジが効いていて、シャープな楽曲を日本、そして世界におけるベトナム最大のバンドとして注目を浴びることが期待される。
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